【剣盾ダブルS4】ドラパルト&セキタンザン+球根ジュラルドン【瞬間16位】
ごあいさつ
初めましての方は初めまして。やましょー(@yamasho_poke)と言います。
ランクバトル(シーズン4)で瞬間16位(3/12時点)を達成したドラパルト+セキタンザン(通称ドラタンザン)構築を公開します。
セキタンザンについて
セキタンザン。
今作から登場した、ほのお・いわタイプのポケモン。気になる種族値はと言うと
HP 110/攻撃 80/防御 120/特攻 80/特防 90/素早 30
ということで、耐久面のステータスは高めな一方、攻撃・特攻どちらも最終進化系の中では控えめで、その上素早さもかなり低いです。(良いとこ無しか?)
一見するとアタッカーとしての起用は厳しそうですが、このポケモンには蒸気機関(じょうききかん)というぶっ飛んだ特性があります。
- 効果①:「みず」or「ほのお」タイプの技を受けると素早さが最大まで上がる。
- 効果②:手持ちに入れておくとタマゴが早く孵るようになる。
つまり、蒸気機関が発動するとセキタンザンは一瞬で超高速ポケモンに変貌します。どのくらい速いかというと、最速砂かきドリュウズよりも速い。速すぎる。小学生だったら多分めっちゃモテる。
ですが、ポケモンバトルは徒競走ではないので、ただ速いだけでは勝てません(あとモテません)。そこで、ダブルバトルで味方の「みず」技で蒸気機関を発動させると同時に弱点保険を発動させることで火力を増強する、というコンボが有名かつ、セキタンザンの基本になっています。
さらにこのポケモンはキョダイマックスが可能(ランクバトルではシリーズ3より解禁)であり、キョダイフンセキという無茶苦茶強い技を使うことができます。
- タイプ:いわ
- 効果:4ターンの間、相手全体のいわタイプ以外のポケモンに、毎ターン最大HPの1/6のダメージを与える。
どう考えても強すぎる。一度使うだけで毎ターン相手のHPがゴリゴリ削れていく。
以上がセキタンザンのざっくりとした説明で、今回はこのポケモンを始点に構築を組みました。
構築の流れ
まずはこの2匹を初手に並べてセキタンザンで大暴れしていくことを考えます。
次にキョダイフンセキのスリップダメージ(毎ターン最大HPの1/6削る)と相性の良い「先制技」を使えるポケモンを探しました。
実際にキョダイフンセキを使ってみると、毎ターン勝手に相手が削れていくので、すぐ「先制技」圏内に入ってくれることに気づくと思います。
- そこで強力な「先制技」であるマッハパンチを使えるローブシンを採用しました。キョダイフンセキのスリップダメージが入らない「いわ」タイプ(主にバンギラス)に強いのも高評価。
- 次に同じく「先制技」のかげうちを持つミミッキュが参戦。このポケモンは特性のばけのかわやゴーストダイブで時間稼ぎも可能であり、キョダイフンセキとのシナジーが半端じゃないです。
ここまでが基本の4匹になります。
- さらにここへ、第2の蒸気機関起動ポケモンとしてアクアジェットを使えるアシレーヌを採用。
- 最後に、構築全体が相手のフェアリーに弱めな点を補いつつ、裏のダイマックスエースとして活躍が見込めるジュラルドンが参加。
個別紹介
セキタンザン
種族値:110-80-120-80-90-30
努力値:4-252-0-0-0-252
個体値:31-31-31-31-31-31
実数値:186-145-140-90-110-82
性格:いじっぱり(攻撃↑特攻↓)
特性:じょうききかん
持ち物:じゃくてんほけん
技:いわなだれ/フレアドライブ/ソーラービーム(10まんばりき)/だいばくはつ
詳細
セキタンザンは物理型と特殊型、どちらも候補に上がりますが、個人的には以下の理由から物理型で採用。
- キョダイフンセキの威力が高い
特殊型は原始の力ベースなので威力110、物理型は威力130。この威力の差により一般的なキョダイマックスラプラスを乱数1発で仕留めることができます(特殊型だと無理)。 - 威嚇持ちを警戒する必要性が薄い
物理型にするデメリットとして相手の威嚇に弱くなるという点が挙げられますが、メジャーな威嚇持ちであるウインディやガオガエンに対してセキタンザンは圧倒的に有利なので威嚇持ちを出すことが相手にとってあまり美味しくないです。
特徴的な技としては、だいばくはつを採用しています。これは初手の不利対面で波乗りと合わせて使うことで、相手の初手に圧倒的な負担を押し付けつつ、裏からダイマックスジュラルドンを展開していく流れを作ることができます。
具体的には、メジャーな組合せであるトゲキッス+水ロトムに対して、波乗り+キョダイフンセキではダイマックスした水ロトムを倒せない(あるいは指で吸われる)ため、返しのダイストリームでセキタンザンは退場してしまいますが、波乗り+大爆発を選択することでダイマックスしなかった方を一撃で倒しつつ、ダイマックスした側にも6-7割のダメージを与えることが可能です。
また、特攻下降補正にも関わらずソーラービーム(ダイソウゲン威力140)を採用しています。この枠は最初10まんばりき(ダイアース威力130)を使っていましたが、ほとんど打つ機会が無かったので、苦手なトリトドンを一撃で吹き飛ばすことのできる技として採用しました(H振りダイマックストリトドンは超低乱数1発)。
特攻ではなく耐久に下降補正をかけることも考えましたが、味方から4倍弱点の波乗りやアクアジェットを受ける関係もあり、耐久は下げない方がいいと判断しました。
ドラパルト
種族値:88-120-75-100-75-142
努力値:0-252-4-0-0-252
個体値:31-31-31-0-31-31
実数値:163-172-96-94-95-213
性格:ようき(素早↑特攻↓)
特性:クリアボディ
持ち物:きあいのタスキ
技:サイコファング/ゴーストダイブ/なみのり/サイドチェンジ
詳細
圧倒的な素早さからできるだけ弱いなみのりを打つことでセキタンザンを起動するポケモン。
同じような役割のできるポケモンはマニューラ(ニューラ)、カマスジョーなど色々いますが、セキタンザンの項目で挙げた大爆発コンボが可能な点、ねこだましを無効化できる点などからドラパルトを採用しました。
また、時間稼ぎのできるゴーストダイブもキョダイフンセキと非常に相性が良いです。
そしてサイドチェンジはドラパルトとセキタンザンの相性補完の良さもあり、非常に強力な技となります。
※ 例えば相手のキョダイラプラスはセキタンザンを倒すためにはダイストリーム、ドラパルトを倒すためにはキョダイセンリツを選択するわけですが、サイドチェンジを使うことでどちらも半減に押さえることができます。
サイコファングは流行りの壁構築やキョダイラプラスへのピンポイント対策です。この構築では一度もドラパルトがダイマックスすることはなかったので、ドラゴン技が無いことは気になりませんでした。
持ち物は行動回数を確保できるきあいのタスキ。体力1になった状態からサイドチェンジで相手のダイマックス技を受けにいく動きはメチャクチャ強いです。
ローブシン
種族値:105-140-95-55-65-45
努力値:212-252-0-0-44-0
個体値:31-31-31-x-31-0
実数値:207-211-115-x-91-45
性格:ゆうかん(攻撃↑素早↓)
特性:ちからずく
持ち物:命の珠
技:ドレインパンチ/みきり/マッハパンチ/かみなりパンチ
詳細
最強クラスの先制技の使い手。キョダイフンセキで削れた相手、削ることのできないいわタイプに対して圧倒的な制圧力を発揮してくれる。
技構成はメジャーなものです。キョダイフンセキとの相性を考えてみきり(まもる)を採用しています。
また特性は「根性」や「鉄の拳」が主流ですが、今回はミロカロスやトゲキッス等への打点を考えて「ちからずく」で採用。
かみなりパンチ(命の珠+ちからずく/威力1.69倍)
- H191-B115 トゲキッス...92.6% ~ 110.4% (中乱数1発/56.2%)
- H202-B99 ミロカロス...101.4% ~ 119.8% (確定1発)
(参考1)かみなりパンチ(命の珠+てつのこぶし/威力1.56倍)
- H191-B115 トゲキッス...84.2% ~ 100.5% (超低乱数1発/6.2%)
- H202-B99 ミロカロス...94.0% ~ 110.8% (中乱数1発/62.5%)
(参考2)かみなりパンチ(根性発動時/威力1.5倍)
- H191-B115 トゲキッス...81.6% ~ 96.3% (確定2発)
- H202-B99 ミロカロス...89.1% ~ 105.9% (中乱数1発/37.5%)
ただし、この構築においてはどの特性でも活躍できると思うので他の特性・持ち物で運用しても良いと思います。
持ち物は火力増強アイテムとして命の珠を選択。ちからずくの効果によってかみなりパンチ選択時は珠ダメージが入りません(威力は上がります)。
(ここだけの話、命の珠を持たせるならもしかしたらHPを10n-1調整した方がよかったかもしれません...)
ミミッキュ
種族値:55-90-80-50-105-96
努力値:252-252-4-0-0-0
個体値:31-31-31-x-31-0
実数値:162-156-101-x-125-90
性格:ゆうかん(攻撃↑素早↓)
特性:ばけのかわ
持ち物:のろいのおふだ
技:かげうち/じゃれつく/ゴーストダイブ/トリックルーム
詳細
説明不要なメジャーポケモン。シングルダブル問わず大人気。
先制技のかげうちで相手の削れたポケモンを仕留めたり、ゴーストダイブで時間を稼いで相手にキョダイフンセキのスリップダメージを蓄積させたり等、非常に構築と相性が良い。
味方のローブシンやアシレーヌといった鈍足ポケモンを補助するトリックルームも搭載していますが、かげうちで仕留めたりゴーストダイブでスリップダメージを稼いだりする仕事の方が優先度が高いので、それほど頻繁に使う技ではありませんでした。
持ち物は、かげうちで仕留められる範囲を広げるため、のろいのおふだを選択。
アシレーヌ
種族値:80-74-74-126-116-60
努力値:252-0-4-252-0-0
個体値:31-31-31-31-31-0
実数値:187-94-95-195-136-58
性格:れいせい(特攻↑素早↓)
特性:うるおいボイス(自分の使う音技が全てみずタイプになる)
持ち物:とつげきチョッキ
技:ハイパーボイス/エナジーボール/アクアジェット/ムーンフォース
詳細
記事を書いているうちにこの枠はコイツじゃない気がしてきたポケモン。
本来は、ドラパルトでセキタンザンを起動できない場合に初手でセキタンザンにアクアジェットを放つことで蒸気機関+弱点保険を起動するために採用された。
具体的には、葉緑素フシギバナ、砂かきドリュウズや追い風エルフーン入りの相手に対して活躍することになるが、エルフーンは脱出ボタンすりかえ型が一定数存在するので、セキタンザンで素直に行くとボコボコにされます。
また、葉緑素フシギバナや砂かきドリュウズはきあいのタスキを持っていることも多く、アクアジェットで起動してダイバーンを上から打てたとしても返り討ちにされる上に、キョダイフンセキを設置することもできません(悲しい)。
とは言え、先発のドラパルトが波乗りを使えなかった場合などに裏から出てアクアジェット起動したり、単純に重火力アタッカーとしてトリル下などで活躍してくれました。
技構成としては、特性により安定範囲打点となるハイパーボイス、蒸気機関起動用のアクアジェット、追加効果も強力なムーンフォースを採用。
さらに、持ち物のとつげきチョッキと合わせて相手のみずタイプ(水ロトム、ミロカロス、トリトドン等)に強くなれるエナジーボールを採用しました。
ジュラルドン
種族値:70-95-115-120-50-85
努力値:28-0-4-236-4-236
個体値:31-x-31-31-31-31
実数値:149-x-136-187-71-135
性格:ひかえめ(特攻↑攻撃↓)
特性:すじがねいり
持ち物:きゅうこん
技:ラスターカノン/10まんボルト/まもる(ドラゴンテール)/りゅうせいぐん
詳細
構築全体でやや重いフェアリーへの打点、および第2のダイマックスエース。また、相手の水タイプ(水ロトム、ギャラドス)への対策としての一面もあります。
ジュラルドンは主に裏から投げて相手のフェアリーを狩る仕事を担います。
また、先発のセキタンザンがキョダイマックスせずに爆発して散って行った場合(主に水ロトム相手)に、ダイマックスして制圧する仕事もあります。
持ち物は、ドラパルトの波乗りやアシレーヌのアクアジェットで起動できる火力増強アイテムとしてきゅうこん(球根)を採用しています。
典型的な流れとしては、初手ドラパルト+セキタンザンで相手の水ロトム+トゲキッスに波乗り大爆発を選択(キッスとセキタンが退場)、2ターン目にジュラルドンをダイマックスしつつドラパルトの波乗りで火力アップさせてそのまま蹂躙を狙うことが多いです。
あくのはどうを採用していればダイマックス時にダイアークで相手の特防を下げて実質的に自分の火力を上げることもできますが、球根によって火力は確保できるので、キョダイフンセキとも相性の良いまもるを採用しました。
努力値調整は、最速70族(バタフリー)抜きまで素早さに振って、残りを適当に振り分けています。
補足(裏話)
当初はドラゴンテールを採用して相手のトリルパへの対策を任せようと考えていたが、相手のトリル要員の隣(ダイマックスミロカロスやドサイドン等)にジュラルドンが動きを制限される場合が多く、断念し、構築全体をトリルに対してほんのり強くすることで対応することにしました(本当に対応できてるかは微妙)
選出
先発:+or
控え:有利に戦えそうな2匹
これ以外の選出はしません。
多少セキタンザンが不利に見えても、キョダイフンセキのスリップダメージがあまりに強いのでなんとかなります。
基本的な立ち回りとしては初手に波乗りでセキタンザンを起動し、キョダイフンセキorダイバーンで上から高火力を押し付けて行きます。
初手対面が不利、つまり波乗り蒸気機関が難しいと判断した場合はサイドチェンジを絡めて隙を作ります。
いくつか典型的な初手に対する動きを書いておきます。
水ロトム+トゲキッス
初手波乗り+だいばくはつでダイマックスしなかった方を撃破。
2ターン目にダイマックスジュラルドンを投げ、なみのりで球根を起動して暴れていきます。ラプラス + 何か
初手波乗り+キョダイフンセキでラプラスを破壊しに行きます。
ただし、ラプラスの隣が威嚇持ちだった場合はやや難しい勝負になります。
キョダイフンセキ1発では落とせないので、波乗り+ダイバーンをラプラスに打ち、返しのダイストリームを耐えにいくか、あるいは、サイドチェンジ+キョダイフンセキをラプラスに打ち、次のターンの波乗り+キョダイフンセキで仕留めに行くといった動きが必要です。サマヨール+ミロカロス
最近流行している構築ですね。→ 構築記事
この構築に対しては先発ドラパルトセキタンザン、裏ローブシン+1で行きます。
相手の初手は大抵サマヨール+ミロカロスです。
初手波乗りでセキタンザン起動、キョダイフンセキをダイマックスミロカロスに打つ。返しのダイアース(ダイストリーム)でセキタンザンが落ちたらローブシンのかみなりパンチで処理します(トリルされなかった場合はサイドチェンジでローブシンを守る)
戦績
瞬間16位(3/12時点)を達成。それ以降も似たような構築で1週間(60~70戦)ぐらい潜りましたが、常に50位〜200位をキープしている感じでした。
感想・反省点
セキタンザンがあまりにも強いので、使っていて楽しかったですね。
ただし構築としての穴は多い気がしました。
- ++がきつい(最メジャー構築に弱いって大丈夫か?)
- 脱出ボタンすりかえ(トリック) に弱い
この辺をうまく解消できればさらに上位を狙える構築になるんじゃないかなーと思ってます。
まとめ・レンタルチーム
最後まで読んでくださりありがとうございました。
正直なところ、文字だけで伝えきれない部分もあったので、もし気になることがあったら気軽に連絡して下さい。
それでは、また。
※現在はレンタル消えてます。
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